赤ちゃんにテレビ見せて平気?テレビを見るときの距離や時間は?
こんにちは、旦那です。
我が家の赤ちゃんもテレビに興味津々です。
少し家事をするときにもNHKのEテレの「いないいないばあっ!」をつけると真剣なまなざしで見ています。
あんまり見せすぎるのは良くないのかな~と思いつつ、見せていたので、思い切ってどのくらいの時間が良いのか調べてみました。
赤ちゃんはテレビが好き?
赤ちゃんは大人と同じ理由でテレビが好きというわけではありません。
大人の場合には「お笑いが楽しい・映画が感動する・クイズが暇つぶしになる」のようにコンテンツに対して感情を動かします。
子供の場合にはコンテンツ内容は重要ではなく映像が「光る・動く・音」といった所に興味を持ちます。(厳密には赤ちゃん向けのテレビは、赤ちゃんが興味を持つような”色合い”や”効果音”を使用してコンテンツを作成しているので通常のテレビ番組よりも興味の度合いが違います。)
テレビが与える悪影響
言葉の発達が遅れる可能性が出てくる
これは直接的にテレビによる影響ではなく、テレビを見る事により親子のコミュニケーションが無くなることによる影響と言われています。
ママパパがテレビを見せる理由としては、”家事がしたい”、”少し休みたい”、”泣き止まないので仕方なく”のように赤ちゃんの注意を一時的に逸らす目的の場合が多数を占めます。
そうした時にテレビを見ている赤ちゃんは内容よりも画面が動く事や色彩に注目をしているので、テレビと相互コミュニケーションをとっているわけではありません。
長時間テレビを見せていると、その分親子のコミュニケーションの時間が減っていることになるので、言語発達が遅れる原因と言われています。
親子の会話が減る
赤ちゃんにとって生後1年間は「聞く準備期間」、2年目からは「話す準備期間」と言われています。
テレビばかり見せていると「聞く」という平面的な聞き方しか理解が出来ず、普段ママが見せている触れながら話したり、匂いを感じさせたり、表情を見せる事が出来ません。
赤ちゃんは急に言葉を理解したり、喋りだしたりしません。日々の少しづつのコミュニケーションが赤ちゃんの成長に徐々に影響をもたらします。
”ポケモンショック”のような事件が起きる可能性がある
1997年に起きたポケモンショック事件。
私もリアルタイムで見ていましたが、アニメ中に激しいフラッシングが起こり光過敏性発作を訴えた児童が出てきて話題になった事件です。
それ以降のアニメでは「テレビを見るときは部屋を明るくしてテレビから離れてみて下さい。」というアナウンスが流れたようにテレビ業界でもかなり影響を与えた事件になりました。
少なからずフラッシングするテレビには、個人差により上記症状を起こす可能性を秘めています。
幼児に見せる際にはテレビから必ず距離をおくように注意してあげてください。
視力低下の恐れがある
乳幼児期は視力が発達する重要な時期です。
テレビやDVD、特にスマホ、タブレットなどの小さな平面画面を見る時間が長いと視力の発達を妨げます。
日本の児童の視力はテレビ、ゲームの普及とともに急速に悪化しています。
■生後3か月 0.01くらい
■生後6か月 0.1くらい
■生後3歳 1.0くらい(全体の2/3)
■生後6歳 1.0くらい(ほぼ全ての子供)
これは両国眼科クリニックによる情報ですが、多数の子供が視力は6歳まで徐々に良くなります。
しかし下の表は文部科学省が公表している「視力が1.0未満の学校保健統計」のグラフになります。
表を見てわかる通り、年々増加傾向にあります。
統計開始から比較すると大きく増加している事が分かるかと思います。
・幼稚園児 14.93%→26.69% 約1.7倍
・小学校 17.91%→34.10% 約1.9倍
・中学校 35.19%→56.04% 約1.5倍
・高等学校 51.56%→67.09% 約1.3倍
ここで注目して欲しいのが、増加倍率です。
小学校の時期で約2倍近くの児童が視力低下しています。
中学校・高校は部活動が始まり、必然的にテレビやゲームへの時間が低下します。
しかし小学校は特にないため、帰宅後にテレビやゲームをする機会が増えるため低下率が高い可能性が考えられます。
当然幼児でも視力低下の可能性はあるので、視力自体が成長段階の幼児に長時間テレビを見せる行為はおススメできません。
他の家はどの位テレビを見せている?
NHK放送研究所が、幼児がいる家庭1160人に出したアンケート結果としてテレビ接触状況としてこのような結果が出ています。
1日平均3時間前後のテレビ接触
0歳児がテレビに接触している時間は、平日平均で 3 時間 15 分、土曜日は 2 時間 41 分、日曜日は 2 時間 52 分となった。
旦那さんが休みで家族そろって出かける影響もあり、週末はテレビへの接触時間が減る傾向が見られました。
曜日と時間帯によって異なる0歳児の接触チャンネル
平日は午前と夕方にNHK教育テレビへの接触が多い。同じ傾向は、土曜日の午前についても見られる。
平日のゴールデン・タイムと週末には、民放各チャンネルへの接触が多く、それらの中には「サザエさん」や「ドラえもん」のような子ども向け番組もあるが、大部分は両親をはじめとする家族が好んで見る番組である。
ママにとって夕方は晩御飯の料理を作ったり、洗濯物を畳んだり忙しい時間です。
赤ちゃんに一人で過ごしてもらうために、NHKの子供番組を見せている家庭も多いと思います。
夕飯の時などもパパママがテレビを見ていれば、一緒に見ることになるので赤ちゃんにとっては「夕方+夜」と必然的に接触時間が増える結果になりました。
個別視聴は週平均で 45 分
週平均 3 時間程度のテレビ接触のうち、0歳児だけでテレビに接しているのは 45分で、残りの 2 時間 19 分は母親といっしょである。
平日と土日の比較では、土日の方が 0 歳児だけで接触している時間が短い。
0 歳児だけで接触している時間量が多いのは、NHK教育テレビである
いつからテレビを見せ始めて良い?
現代社会で赤ちゃんがテレビに触れないというのは大変難しくなっています。
ママは家事をしながら子育て、共働きならなおさら忙しくなります。
理想は2歳以上ですが~困難な場合には下記に注意して見せるようにしましょう。
①2歳まではテレビ・ビデオの視聴は控えましょう。
②授乳中・食事中のテレビ視聴は辞めましょう。
③テレビ接触時間は最大でも1日2時間以内に抑えましょう。
④子供部屋や遊ぶ時にはテレビと接触させないようにしましょう。
⑤家族でルール作りをしましょう。
このポイントは児童のためなので、幼児(赤ちゃん)の場合にはもっと厳しくするように意識しましょう。
理想は2歳~ですが、難しい場合には赤ちゃんに見せる場合には1日最大でも1時間以内に抑えてあげるように意識してあげましょう。
http://www.jpa-web.org/dcms_media/other/media2008_poster02.pdf
※日本小児科医会の提言より
赤ちゃんにテレビを見せる時の注意点
赤ちゃんにテレビを見せる時は以下の事に注意してあげながら見せてください。
①2m以上テレビから離れる
これは液晶のフラッシングがあるので、個人差によっては通常のテレビ番組のフラッシングで体調不良をもたらす場合もあります。
②長時間は見せない
長時間テレビを視聴する事により電磁波や緊張状態が続くことの影響などから視力が低下する原因になります。
③テレビを見せながら放置しない
赤ちゃんがテレビを見ている時にも放置しているという状態を減らしてあげるようにしましょう。
ママが夕食を作っていて赤ちゃんの視界に入ることが出来なくても、赤ちゃんの行動に反応してあげて声をかけてあげたりするようにしましょう。
④部屋を明るくする
暗い部屋でテレビを観ていると、毛様体が疲れたり瞳孔が開いたりなどして視力に影響を与えます。
視力に出来るだけ影響がでないようにがテレビを見る際は部屋を明るくするようにしましょう。
おわり
現代社会でテレビを全く見ない生活というのは、ハードルが物凄く高いと思います。
確かに子供がテレビを見ている間は、ママは家事ができるというメリットがありますが、出来るだけそれ以外のタイミングは赤ちゃんに触れあいコミュニケーションを大切にしてあげてくださいね。