現代病のサイレントベビー!あなたの家庭は大丈夫?特徴と対策を紹介
こんにちは、けんたです。
皆さんはサイレントベビーという言葉を知っていますか?
これは昔からある言葉ではないので、今の50代以上の人にはあまり馴染みがない言葉だと思います。
言葉だけ聞くと静かな赤ちゃん?と想像することが出来ますが、実態はとっても怖病気(?)なんです。
今回はそんな現代病に近いサイレントベビーについて紹介します。
サイレントベビーとは?
無表情であまり泣いたり、笑ったりしない喜怒哀楽が少ない赤ちゃんのことを指します。
サイレントベビーとは、泣かない、笑わないなど「感情表現が乏しい赤ちゃん」のことを言います。正式な医学用語ではなく小児科医師が考案した言葉になります。
しかし近年では、医師の間でも浸透してきおりこの言葉を医師に伝えると伝わるようになってきました。
風邪などの病気と違い、明確な線引きが無く、また性格の個人差もあるので「特徴に当てはまる=サイレントベビー」という事ではありませんの注意してください。
小児科医の柳澤慧氏が『いま赤ちゃんが危ない サイレント・ベビーからの警告』の著書から考案した言葉です。
表情が乏しく、発語も少な赤ちゃんは、泣いたり、笑ったり、グズついたり、喃語を発したりという行動で、自分の気持ちを表している。つまり、赤ちゃんは泣いて母親の注意を引き、世話をしてもらい、笑って母親の自分への愛情を深めさせている。赤ちゃんが泣かない、笑わないのは、自分の気持ちを表そうとしていない、周りの大人とのコミュニケーションをとろうとしていない、つまり「言葉」を失っていることを意味している。と著書で考えを述べています。
サイレントベビーの特徴
①あまり動かない
赤ちゃんは成長するにつれて色々なものに興味を持ち始めます。
最初は自分の手や足を握って存在を確かめたり、動けるようになるとハイハイして気になるところに行ったり、口に物を入れたりとにかく動き回ります。
サイレントベビーの特徴として好奇心の欠如が挙げられています。
②あまり笑わない
赤ちゃんは新生児期は、生理的微笑と呼ばれる筋肉の動きで笑ってるように見えます。
成長するにつれて徐々に自分の意思で笑うようになります。
そのため新生児期(2か月頃)を過ぎて、ママがあやしても笑わない場合は赤ちゃんが周囲に無関心な可能性が高いといえます。
ただし「笑わない」ことだけでサイレントベビーと判断するのではなく、他の特徴もよく観察してみることが必要です。
③喃語を発しない
赤ちゃんは2~3ヶ月ごろから母音の「あ~」や「う~」といった言葉を発するようになります。4か月ごろには連続して「あ~あ~」や「う~う~」といった形で声を連続して発し始めます。
そして6か月ごろには「まんまんまん」や「だ~だ~だ~」などのように同じ音を重ねたた喃語を頻繁に発し始める特徴があります。
この喃語を発する時期は個人差があるので、必ずこの時期に発するというわけではありません。
個人差がある特徴なので、あくまでも特徴の一つとしてとらえて下さい。
④あまり泣かない
赤ちゃんは自分の欲求を伝えるときには、泣いてママパパを呼びます。
例えば「お腹がすいた」「ママが見えなくて寂しい」「オムツが気持ち悪い」のように、自分で対応ができないので泣くことにより周りの人にストレス原因を解消してもらいます。
サイレントベビーの傾向がある赤ちゃんは自分の欲求があるにも関わらずほとんど泣いたりしない傾向があります。
⑤一人でも動じない
多くの赤ちゃんはママの姿が見えなくなると、不安で泣きだすようになります。
これらの行動は愛着行動と呼ばれ、ママと赤ちゃんとの信頼関係ができてきている証拠です。
もし赤ちゃんが一人っきりでも動じずに遊び続ける時には注意が必要です。
心理学者ジョン・ボウルビィが提唱した理論です。
子供が起こす愛着行動は、生後6か月から2歳ごろまで行なわれ、その行動は以下の3つに分類されます。
①発信行動(泣いたり、手足を動かすなどをして、ママの注意を引く行動)
②接近行動(ママに抱っこをせがんだり、後追いをしたりする行動)
③定位行動(ママの声を聞いて声がする方に顔を向けるなどの行動)
サイレントベビーの原因は?
愛情表現不足からサイレントベビーになる可能性が高いと言われています。
①泣いても長時間・長期間放置する
②抱っこしたりあやしたりしない
③赤ちゃんと目を合わさない
④赤ちゃんに全く話しかけない
愛情不足というとあいまいな表現ですが、赤ちゃんは泣くことにより自分の存在をアピールしています。
もしママが忙しいからと言って、泣いているのに長時間放置すると無視されていると認識して、徐々に泣く事や感情表現を諦めてしまいます。
サイレントベビーの症状はいつから?
赤ちゃんがサイレントベビーになる時期については、個人差があり明確な時期はありません。
新生児~3か月頃までは、筋力の動きで勝手に笑っている笑顔のように見えます。
サイレントベビーの赤ちゃんは、表情が豊かになってくる生後3ヶ月頃から「あまり泣かない・笑わない」といった状態が目立ってくるといわれています。
それと同時に哺乳低下が起こる場合もあります。
赤ちゃんは産まれすぐ目も見えていませんが、「泣く→不満原因解消」してもらう事により徐々にコミュニケーションや愛情を理解しています。
サイレントベビーを防ぐためには、産まれた瞬間から愛情をもって接する事が重要です。
サイレントベビーかも?と思った時の対処法
①愛情いっぱい育ててあげる
これが一番の解決策です。
常に愛情いっぱいの気持ちで接してあげてください。
もしかしてうちの子サイレントベビーかも?と思うママは、普段から赤ちゃんに対して気にしながら愛情をもって接している証拠です。
人によっては「手がかからなくて楽だ~」と”だけ”考えて、終わる人もいるかもしれません。
それでももし自分が不安になった時には、今まで以上に愛情を込めて接してあげて下さい。ママパパも人間なので、携帯を弄ったり、テレビを見るなど、赤ちゃん以外に注意が向いている時もあるかもしれません。
大変かもしれませんが赤ちゃんの時期を楽しめるのは今しかない!とポジティブに考えて、ストレス発散の趣味や休息の時間を少し減らして接してあげると変わるかもしれません。
過去の記事にストレス発散方法を纏めました。
時間をかけずに出来る、簡単なストレス発散方法も入っているので参考にしてみて下さい。
②アイコンタクトをとるようにする
赤ちゃんはママパパと視線を合わせることで、「声と人物の違い」「この人はミルクをくれる人だ」「笑顔によっての幸福感」などの愛情を少しづつ理解していきます。
アメリカのアイコンタクト専門家「 Dr. Dana Erhard-Weiss」はこうした日々のアイコンタクトで感情をコントロールしたり、他者と交わる勇気や様々なコミュニケーション能力を成長させると言っています。
もし授乳中に携帯を弄っているママがいたら、赤ちゃんが自分の顔を見たときはアイコンタクトをしてあげるように意識してあげましょう。
おわり
サイレントベビーには明確な定義はありません。
ある程度赤ちゃんが育ってくると”抱き癖が付くから~”や”ねんねトレーニングのために仕方ないから~”といった理由で赤ちゃんが泣いても見守る場合もあると思います。
赤ちゃんの成長を促したり、育児負担を軽くするためには決して悪いことではないですが可愛い赤ちゃんの時間は本当に短いです。
無理にトレーニングなどで泣かせて成長させるよりも、小さいうちは出来るだけ甘えさせてあげられる所は思いっきり甘えさせてあげて下さいね!
赤ちゃんにとって「泣かない=満足している」という場合もあります。
一概に泣かなかったり、静かにしているからと言って悪いわけではないので抱え込みすぎないようにしてください。
もし心配な時には、定期検診の時にでもお医者さんに相談してみて下さい。